セメント瓦は1970年代から1980年代に流行したセメント製の屋根瓦のことです。セメントと砂を主原料で成形した屋根材です。セメント瓦のメリットは初期費用を抑えることができ(陶器瓦と比べて)、厚みがあり耐火性・遮音性に優れている点です。しかし、瓦が重く耐震性に不向きで、現在は製造がほとんど終了しています。
現在、普及しているセメント瓦の多くが、施工から30年〜40年ほど経過しており、セメント瓦の耐用年数(寿命)を越えている状況です。そこで今回はセメント瓦のメンテナンスについて解説していきます。

セメント瓦の特徴
耐久性が高い
まずセメント瓦の耐久性が約30~40年と言われています。そして厚みがあり耐火性に優れています。それは1993年に建築基準法の改定で防火対策の建物の基準を大幅に改良した法律ができました。そこでセメント瓦が大きく普及した要因の一つではないでしょうか。
割れやすく衝撃に弱い
セメント瓦のデメリットの一つで、「衝撃に弱く、割れやすい」特徴があります。主原料がセメントであるため、耐候性や防水性能が低く経年劣化によって割れが発生しやすいです。
割れが発生すると、交換や修理が必要になります。しかし、ほとんどが製造中止になっている為、同じ瓦を見つけるのが難しくなっています。さらに割れを放置すると屋根内部へ雨水が侵入して、より建物を腐食させる原因になります。
セメント瓦のメンテナンス方法
定期的な塗装工事
セメント瓦は定期的なメンテナンス方法として塗装工事がおすすめになります。セメント瓦表面の防水性や耐候性をキープさせることでより長持ちさせるのが重要です。ただし、劣化が進行しすぎていると塗装の意味がなく無駄な作業になります。
25~40年一度もメンテナンスを行っていないセメント瓦や割れが屋根全体で発生している場合は塗装は不向きです。
葺き替え工事
塗装ができない状態の屋根の場合は、葺き替え工事が必要になります。塗装工事はあくまでも瓦表面の防水性や耐候性を保つための工事です。しかし、屋根材の下にある防水シートの寿命等を考えると25年以上で一度もメンテナンスを行っていない屋根や割れが多い場合は「葺き替え」を必ず行いましょう。
塗装工事を行う際の施工手順
- 高圧洗浄
- ひび割れ補修
- 下塗り
- 中塗り
- 上塗り
まずは、しっかり高圧洗浄で長年の汚れを落としていく必要があります。この汚れが残ったまま塗装を行っても塗料が密着しません。すると、早期の塗膜の捲れや不具合の発生に繋がります。
次にひび割れを補修したりズレている瓦を直したり細かな補修作業を行います。そして、下塗り作業です。下塗りは、浸透性のシーラーで塗装を行います。塗装する際のセメント瓦の劣化状況によりますが飴色になるまで塗料を吸い込ませましょう。すると中塗り、上塗りの塗料の性能が十分に発揮されます。
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