軒先の短い家で雨漏りが多い理由

　最近の新築は、軒先の短い建物が増えてきています。住宅のデザインに流行があり、キューブ型などスタイリッシュで外観のデザイン性を重視しすぎで機能性が損なってきています。阪南市でも雨漏り依頼が多く、特に軒の短い建物やメンテナンスを行っていない建物が大半です。

　軒先の短い建物とはどんなものなのか？また、軒先が短い建物の雨漏りの原因等を解説していきます。

軒先が短い建物とは

　軒先とは下から上を見上げた時に、外壁から出ている天井のことです。和風の建物はこの軒先が広く大きくとられていますが、最近の建物（特に狭小地）では、短い家が多いのです。

軒先が短いメリット

　軒先が短い建物のメリットは、室内を広くとれるということです。日本は敷地が狭く、建物を大きく建てることが出来な状況が多いのです。限られた狭い敷地の中で室内を広くとるためには軒を短くすることが手っ取り早いのです。

　次に軒先を短くすることで、屋根材等の建材を少なくすることができるので、建築費用を抑えることができます。

軒先が短いデメリット

　軒先が短い建物は軒先が長い建物と比較したときに雨漏りのリスクが約5倍と言われています。

では、なぜ軒先の短い建物は雨漏りリスクが増大するのか説明していきます。

　まず建物の多くは屋根に雨が当たります。その雨水が屋根を伝って下に流れていきます。そこで軒先の長い建物と短い建物に違いがでます。

　軒先が短い建物は、建物全体で考えると雨水が当たる範囲が広くなるのです。これが雨漏りの大きな原因になります。つまり昔の和風の建物はかなり計算されて作られています。しかし、現在は建築費の高騰や立地条件、デザイン性で建物の性能が低くなっています。

軒先が短いことで起こる雨漏り

1.コーキングからの雨漏り

　例えばサイディングの建物だとコーキングが施工されています。そのコーキングは経年劣化のよってひび割れや破断を起こしています。そこから建物内部へ雨水が侵入して雨漏りの原因になります。メンテンナンスの時期になったらお近くの塗装業者や信頼できる塗装業者へ建物調査をお願いしてみましょう。

２．破風・鼻隠しからの雨漏り

　建物には破風鼻隠しと呼ばれる部分があります。その部分にもコーキングが施工されています。外壁塗装の際はそちらのメンテナンスも併せて行いましょう。

3．下屋などの外壁との接合部から雨漏り

　軒先が短いと普段雨が当たらない場所に当たり雨漏りが発生することがあります。多いのが外壁との取り合い部分です。阪南市でも雨漏りの原因として多く発生しています。

　

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