皆さん当たり前ですが雨漏りは嫌ですよね。最近よくお客様から、屋根を塗装すれば雨漏りはしませんって業者から言われたのですが本当ですか?という質問を受けます。
結論を申しますと「防げません」。
逆に屋根塗装をしたことで雨漏れの原因になりますのでご注意しましょう。
この記事では、屋根塗装をしても雨漏りを防ぐことができない理由と対策を解説します。
目次
屋根塗装の目的
まず初めに屋根の目的を理解しましょう。屋根塗装の目的は主に2つです。
それは「機能性の向上」と「美観の向上」です。
機能性の向上
屋根塗料には「低汚染性」「遮熱性能」「断熱塗料」など様々販売されています。また、屋根が外壁と違い日中太陽の紫外線を受けています。
つまり、屋根は外壁よりもダメージを受けやすいのです。そこで、機能性塗料を塗装することで建物を守る必要があります。
美観の向上
屋根材は塗装しても強度が上がるわけではありません。これは大手屋根材メーカーのケイミューさんのホームページやスレート屋根のカタログにも記載されています。
屋根のひび割れは良くありませんので修繕が必要ですが、塗装によって屋根材が強化させるわけではありません。
道路から屋根が見えるやせっかく外壁塗装で足場を組むので屋根も併せて塗装したい方は塗装をおススメしております。
屋根の役割とは
屋根の塗装の目的をご紹介しました。次に屋根の役割について解説します。外側から順に、屋根材→ルーフィング(防水シート)→野地板→垂木→小屋裏→室内という風になっています。

屋根雨漏りを防ぐ1次防水
このように屋根は何重にもなって雨の侵入を防ぐ構造になっています。まず、一番外側にある屋根材が1次防水になります。屋根材は雨水を軒樋に受け流す役割があります。

屋根雨漏りを防ぐ2次防水
次にルーフィングシート(防水シート)が2次防水になります。実は室内に雨水を侵入を防いでいるのはこのルーフィングシートです。


例えば屋根が飛んで行っている、ひび割れが発生しているから雨漏れすると不安に思っている方がいらっしゃるかと思いますが、ルーフィングシート(防水シート)が問題ない限り、すぐに雨漏れしません。
実際、図‐2のような状況のご自宅でも数年雨漏りしていないところもあります。だからといって修繕しなくてもいいというわけではありません。当り前ですが修繕したほうが良いです。
屋根材は1次防水であり、最終の雨漏りが発生する原因はルーフィングシートの劣化によるものです。
屋根から雨漏りする原因
ここまで屋根塗装の目的と構造仕組みについてお話してきました。ではなぜ屋根から雨漏れするのかを解説します。先ほども少しお話ししましたが、ルーフィングシートの劣化によるものが多いです。

雨の日って風も吹いていますよね。雨水は風によって吹き上げられ屋根材の隙間から内側へ入り込みます。内側にあるルーフィングは屋根塗装では対応できません。屋根塗装は屋根の表面をコーティングするものです。
これが屋根塗装で雨漏れを防ぐことができない大きな原因です!
屋根雨漏りのメカニズム

上記の図は屋根雨漏りの図です。何度もお伝えしていますが屋根からの雨漏りは屋根塗装では防げません。ルーフィングシート(防水シート)が重要なんです。
- アスファルトルーフィング → 耐用年数10~15年
- 改質アスファルトルーフィング → 耐用年数20~25年
- 粘着ルーフィング → 耐用年数20~30年
- 透湿ルーフィング → 耐用年数50年
あくまでもルーフィング材の耐用年数です。実際のお住いの地域や建物の構造によって変わります。
屋根塗装が原因で雨漏れが発生する?
これまで屋根から雨漏りが発生する原因を解説してきました。次に屋根塗装が原因で雨漏れは発生する理由を解説していきます。
屋根塗装をして数年後に、2階の天井に雨染みが…。これまでお話ししてきたルーフィングシートの劣化による可能性もありますが、塗装が原因のこともあります。
塗装による雨漏れの原因
スレート屋根の塗装を行うと必ず屋根材と屋根材の隙間を埋めてしまいます。では埋めてしまうことがなぜ雨漏りの原因に繋がるのかご説明します。

本来、屋根内部に入り込んだ雨水は、屋根材の隙間から外部へ排出される仕組みになっています。しかし屋根塗装をすることで隙間を埋めてしまいます。塗料が隙間が埋めることで雨水の逃げ道がなくなります。そして雨水が室内へ入ってきます。
塗料で埋めてしまうとどうなる?

これはハイツのオーナー様より2階の部屋の天井に雨染みがあるとお問い合わせがあり調査を行いました。ちなみに塗装して5年後の屋根の写真です。屋根材の隙間を塗料で埋めたことが原因です。
しかし、こうした屋根塗装が原因の雨漏れを防ぐ方法があります。
屋根塗装が原因の雨漏れを防ぐには
縁切り作業またはタスペーサーを挿入しましょう。
縁切り作業
塗料乾燥後に塞がった隙間の塗膜を切って、水の通り道を確保する工程のことを指します。カッターや皮すきなどの工具を使って、スレート瓦の重ね目を塞いでいる塗膜を切ります。この方法の場合は、上塗り塗装後に作業をします。

タスペーサーの挿入
スレート屋根材の重さなり部分に挿し込んで隙間を確保する縁切り用部材です。
下塗り塗装後に、約15センチ間隔でスレート瓦の重ね目に挿し込み、30坪程度の屋根だと900~1000個ほど使います。

スレート屋根の屋根塗装をする際は必ずこの作業が必要になります。
知識のない塗装業者や金額の安い業者は、やらないことが多いです。実際、職人からするとこの作業はかなり手間になります。その手間を惜しまず仕事をする業者か、それとも面倒と思ってしまう業者か、そこがトラブル発生の分かれ道になるのです。
見積書に縁切り作業、タスペーサーの項目が含まれているか確認しましょう。
まとめ
まず屋根塗装では雨漏れは防げません。
お客様のお住いの築年数によりますが、屋根塗装をしたほうが良いのか、屋根カバー工法にしたほうが良いのか判断しなければなりません。
築25年以上のご自宅にお住いの方は、屋根のカバー工法のほうがおすすめです。
築10~20年程のご自宅にお住いの方は、屋根塗装をおすすめします。
ただし、既存の屋根材の劣化状況によります。
スレート屋根で塗装できない屋根材もありますので屋根塗装の費用を無駄にしない為には「塗装できない屋根材⁉塗装しても意味のない屋根材をご紹介」でご紹介しております。
屋根塗装の目的を把握しましょう!
雨漏りする原因はルーフィングシートの劣化が多い!
屋根塗装が原因で雨漏れするとがある!
見積書に縁切り作業またはタスペーサーの挿入項目が含まれているか確認する!
これから外壁塗装、屋根塗装をお考えの方は屋根からの雨漏りの原因をご理解いただけましたでしょうか?屋根塗装は決して安くはありません。無駄な費用を掛けないようにしましょう。
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