ラジカル制御型塗料とは？

今や主流のラジカル制御型塗料。外壁塗装の見積りの際にも「ラジカル制御型塗料」という言葉をよく聞くかと思います。
　今回は、主流のラジカル制御型塗料について解説していきます。

　屋根外壁塗装をお考えの方は是非参考にしてみてください。

1 「ラジカル」とは
2 ラジカル制御型塗料
- 2.1 ラジカル制御型塗料の代表商品
3 ラジカル制御の仕組み
- 3.1 ラジカル制御型白色顔料を使用
- 3.2 HALS性能の付与
4 ラジカル制御型塗料の施工実績
- - 4.0.1 阪南事務所
  - 4.0.2 八尾事務所

「ラジカル」とは

　「ラジカル」というのは、有機物（樹脂や有機顔料）を劣化させるエネルギーのことを言います。言い換えれば塗料の劣化の原因となるものと覚えてもらえると分かりやすいと思います。

　典型的なラジカルを発生させるのは、白色顔料（はくしょくがんりょう）である「酸化チタン」です。

つまり「酸化チタン」に紫外線が当たることによりラジカル(劣化因子)が発生します。また、樹脂や有機顔料が劣化する際にもわずかにラジカルが発生します。

　ラジカルは発生すると、塗膜の樹脂などの結合を破壊します。その結果、塗膜の劣化が進行する仕組みです。

ラジカル制御型塗料

　屋根外壁の塗り替え工事において、建物の保護・美観・機能を長く維持するためには、塗料の耐候性が非常に重要です。樹脂本来の耐候性を発揮するためには、ラジカルの発生を抑制した「ラジカル制御型酸化チタン」という顔料を使用します。　劣化因子のラジカルを制御するために開発されたのが「ラジカル制御型塗料」です。

ラジカル制御型塗料の代表商品

ラジカル制御の仕組み

ラジカル制御型白色顔料を使用

塗膜の劣化要因であるラジカルの発生を制御することができる白色顔料・酸化チタンのことです。このラジカル制御型白色顔料は、そもそもラジカルを発生しにくい。また、発生した場合にも、酸化チタン表面のシールド層により、ラジカルの放出を防ぐことができます。

HALS性能の付与

ラジカル制御型白色顔料では完全に制御できなかった一部のラジカルや、樹脂・顔料の劣化によってわずかに発生するラジカルを捕捉してくれます。

これが現在主流の塗料「ラジカル制御型塗料」です。これはシリコンだけでなくフッ素塗料にもラジカル制御型塗料があります。

塗装業者の間違った説明には注意しましょう。塗料のグレードで「シリコン→ラジカル制御型塗料→フッ素→無機塗料」という説明は間違いです。ラジカル制御型というのは塗料の性能であり樹脂のグレードを表すものではありません。

ラジカル制御型塗料の施工実績

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