目次
下塗材の選定は非常に重要!
皆様、屋根塗料で上塗り塗料のことばかり調べてないでしょうか?
上塗り塗料に、遮熱性、低汚染性、防カビ防藻などの機能性が付いています。また、ネットや塗料メーカーのホームページにも上塗り塗料が大々的に取り上げられています。
下塗りの大きな役割は2つ
1.上塗り塗料の密着性を高める為
2.屋根材を補修・補強する
ただ、どれだけ良い上塗り塗料を塗装しても下塗りの選定が間違っていると早期不具合の原因になります。屋根材の種類によって変わりますので、必ず確認してから塗装を行いましょう。それゆえに屋根塗装専門の塗装業者に依頼することをおすすめします。
1.屋根材:スレート屋根
まずスレート屋根とは、セメントを薄く加工した屋根材です。そして一度は目にしたことが多い代表的な屋根材です。また「カラーベスト」「コロニアル」と呼ぶこともありますが、商品名の違いで同じものと考えて頂いて大丈夫です。

現在では高耐候のスレート屋根が普及しています。また外壁高耐候サイディングの塗装で全国的に不具合が発生していますが、屋根も同じです。
ケイミュー株式会社の代表的な高耐候屋根材の「コロニアルグラッサ」は、劣化状況によりますが下塗りの選定を間違うと早期の塗膜剥離が発生します。
スレート屋根の下塗り塗料
まず、スレート屋根で使用する下塗り材は「浸透性シーラー」と呼ばれるものが適正です。
メンテナンス時期は築10~15年が目安です。
これはあくまでも目安の数字です。実際に建物の劣化状況を確認する必要があります。
スレート屋根を塗装する目的
セメント系で出来ている為、経年劣化で水を吸いやすくなります。まず外壁塗装で上塗り塗料が屋根材に吸い込まれるのを防ぐために「浸透性シーラー」を塗装しなければなりません。
また屋根で使用される下塗り材は、弱溶剤系が主流です。なぜなら屋根は外壁よりも紫外線や雨にさらされる時間が長いため、弱溶剤系の下塗り材で密着性を高めることが重要になります。
通常のスレート屋根におすすめ下塗り材
劣化が進行している場合は、「浸透性シーラー」を2回塗装しましょう。もちろん劣化状況によりますが下塗り1回では「吸い込み」を止めることができないこともあります。御見積りの段階で調査報告書のお写真を見ながら、屋根の下塗りが1回、2回必要なのか業者さんに確認しましょう。
高耐候のスレート屋根におすすめ下塗り材
劣化が激しい場合には、浸透性シーラーを2回塗装しましょう。そして密着性を高める為に、弱溶剤系の下塗り材をおすすめします。
2.屋根材:モニエル瓦(洋瓦)
ヨーロッパ発祥のセメント瓦の一種です。セメントと川砂を混ぜ合わせて作られる「乾式コンクリート瓦」のことです。主な内容成分がセメントであるため、塗装しなければ瓦自体に防水性能はありません。
瓦表面の処理が特殊なため通常のセメント瓦とは少し違います。成型された瓦には、着色スラリー(セメント、砂、骨材)というセメントの着色剤を厚めに塗られており、さらにその上をアクリル樹脂系のクリアー塗料で覆って完成させます。
その為、豪雨や強風にも耐える防水性を備えています。また、断熱性や耐震性にも優れているだけでなく、デザインにも多様性がある大変有能な屋根材なのです。
しかし、有能な屋根材は塗装するのが1番厄介なのです。塗装するには、表面のスリラー層をキレイに取り除かなければいけないのです。
スリラー層が残った状態で上から塗装してしまうと、スリラー層と一緒に塗膜が捲れてきます。つまり塗装は、経験のある塗装業者に依頼しないとトラブルの発生のもとになります。
まず下塗りは瓦が飴色になるまで塗装することが必要です。次に塗り回数は意識しないようにしましょう。そして飴色になるまで塗装することです。


おすすめの下塗り材
まず高圧洗浄の際にスリラー層を除去します。下塗りの回数は気にしたらダメ。瓦が飴色になるまで下塗り塗装をすることが重要。
3.屋根材:セメント瓦
セメント瓦とは、セメントと川砂を混ぜ合わせて作られた屋根瓦のことです。耐用年数は30~40年ほどあり、耐久性に優れています。よく洋瓦と間違う方も多いかと思います。実際、塗装業者でも間違うこともあります。
セメント瓦とモニエル瓦の見分け方

現在のセメント瓦・コンクリート瓦は、特にデザイン性に優れ・高級感もあります。製造メーカー、製造過程によって、プレスセメント瓦、静電塗装瓦とも呼ばれます。
セメント瓦は、塗装して市場に出荷されますが、無塗装のまま使われる事もあります。また塗装される塗料は、製造メーカーにより様々です。
特徴
セメント系瓦の特徴としては、燃えづらい(耐火性が高い)、寸法精度に非常に優れ、色々な形状やカラーバリエーションがあり施工しやすいという大きなメリットがあります。その反面デメリットとして、セメント瓦の防水性は塗装に依存しています。
経年によって塗膜が剥げてくると、苔やカビが生えてしまい劣化が一気に進んでしまいます。セメント瓦の耐水性が下がると、基材に水が含まれ、著しく脆弱となり、その結果セメント瓦が割れてしまうケースがあります。
下塗りは2回行いましょう。瓦が飴色になるまで塗装することが必要です。
セメント瓦におすすめな下塗り材
下塗りは最低2回行いましょう。瓦が飴色になるまで塗装すること。
4.屋根材:トタン、金属屋根
定期的な塗り替え工事が必要になりますが、適切なメンテナンスを行う事によって、長く使い続けられる事が可能です。


特徴
ガルバリウム鋼板は「サビない」と思われている方もいらっしゃいますが、「サビない」のではなく「サビにくい」素材です。サビが全く発生しないわけではありませんのでご注意ください。
メンテンナス時期は15~20年が目安となっています。ただ、ガルバリウム鋼板に汚れが付きにくく、サビや劣化が起りづらいのは、表面がツルツルしているからです。
ツルツルしている素材に塗料が密着するためには、入念な下地処理と専用のプライマー(下塗り材)を塗る必要があります。また、サビの状況によってはサビ止めを塗る必要もあります。
金属屋根におすすめの下塗り材
下塗りの前に必ずケレン作業を行います。見積もりに「ケレン作業」が記載されているか確認しましょう。
5.屋根材:塩ビ鋼鈑屋根
あまり馴染みがないと思いますが鋼板にポリ塩化ビニル樹脂をコーティングした建材です。


特徴
豊富な色やサイズ、形、材質がラインナップされ、腐食しづらく、酸性雨にも強いため、塩ビ鋼板は、海岸に接する屋根や外装材に使われることがあります。塩ビ鋼板の塗替え時期の目安は15~20年となっています。
塗り替えによるトラブルの多い塩ビ鋼板は、鉄だから金属屋根と同じ下塗り材を使えば問題ないと思っている方は危険です。塩ビには可塑剤が含まれていますので、間違った下塗り材を選定すると早期の汚れ汚染に繋がります。
塩ビ鋼鈑屋根におすすめの下塗り材


塩ビシートが剥がれている場合は、サンダーでケレン作業が必要です。またシートが剥がれた個所は鉄の為、錆止め塗装が必要です。そして、塩ビ鋼鈑専用の下塗りを塗装する必要があります。
6.屋根材:アスファルトシングル屋根
元々は北米で開発された素材で、シート状で加工しやすいことなどから日本でも人気を増しています。


特徴
ガラス基材にアスファルトを浸透させ、表面に石粒を吹き付け接着してある屋根材です。シート状で扱いやすく、複雑な屋根形状にも施工することができます。
石粒の色によってさまざまなカラーバリエーションがあり、洋風な家だけでなく落ち着きのある和風の家にもマッチします。
石粒で覆っているため傷つきにくく、防水性・耐候性・耐久性に優れています。軽量で耐震性も高いため、地震対策にも適した屋根材です。
必ず水性系の塗料を使用しましょう。溶剤系の塗料を使用するとアスファルトが溶け出し、汚れが付着しやすくなります(ブリード現象の発生)。
アスファルトシングル屋根におすすめの下塗り材


まとめ
屋根の種類はまだまだあります。屋根材は普段見えないことが多いです。しかし、間違った塗料を選択すると早期の不具合につながります。間違った塗装をしたことで屋根材の劣化が早まり雨漏れの原因に繋がることも…
その為にも知識経験のある塗装業者にお願いするようにしましょう。
取り敢えず下塗り塗装すれば大丈夫という考え方は危険です。御見積りのご提案を受けている方は、下塗りの項目に商品名が記載されているか確認しましょう!
四つ葉ペイントでは数多くの屋根塗装を手掛けてきました。私が塗料メーカーに勤めていた時はハウスメーカーさんの塗装工事をお手伝いしてきました。
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